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まろやかインド哲学

専門性よりも親しみやすさを優先し、インド思想をまろやかな日本語で分解演習します。座学クラスの演習共有のほか、インド六派哲学のサーンキヤとヨーガの教典についてコメントしながら綴ります。

アハンカーラは、知覚したものを自己に関連づける

サーンキヤ・カーリカー 第24節・その注釈 で述べられていること 「アハンカーラ」は、知覚したものを自己に関連づけるものです。 その「アハンカーラ」から、「11の数ある一群」と「5つの微細な要素」という2つの種類の創造がなされます。 <「サーンキャ・…

「ブッディ」は、「決める」というこころのはたらき

サーンキヤ・カーリカー 第23節・その注釈で述べられていること 「ブッディ」は、「決める」というこころのはたらきをします。 「功徳」「知識」「離欲」「力の使い方をコントロールすること」ができるのは、サットヴァが豊富な状態のあらわれです。 タマス…

「プラクリティ」「マハー」「アハンカーラ」と、16からなるグループ

サーンキヤ・カーリカー 第22節・その注釈で述べられていること プラクリティから「マハー(大なるもの)」が展開します。 マハーから「アハンカーラ(自我意識、I-ness)」が展開します。 アハンカーラから、16のものから構成されるグループが展開します。 …

プルシャとプラクリティが結びつくことで、創造がある

サーンキヤ・カーリカー 第21節・その注釈で述べられていること プルシャは「見る」ことのために、根本原質としてのプラクリティは(プルシャが)「独存する」ことのために(成し遂げるために)結合します。 盲人が足の不自由な人を背負って歩き目的地へたど…

プルシャとグナの結びつき

サーンキヤ・カーリカー 第20節・その注釈で述べられていること したがって、それ(プルシャ)と結合することで、無感覚なリンガがあたかも意識を備えているかのような状態になります。また、グナが活動の主体であるのに、ニュートラルなもの(プルシャ)が…

プルシャは分離して存在する

サーンキヤ・カーリカー 第19節・その注釈で述べられていること(この節は第11節「根本原質としてのプラクリティ」との対比の形で語られています) それゆえ、(第11節と)の反対の関係にあるため、プルシャが以下であることが立証されます。 見た者であるこ…

プルシャはユニーク化できる存在

サーンキヤ・カーリカー 第18節・その注釈で述べられていること プルシャの存在の複数性は、(以下により)立証されます。固体の生死、器官が個体それぞれに定められているから。同時に活動をしないということあるから。トリグナの構成に違いがあるから。 <…

プルシャは存在する

サーンキヤ・カーリカー 第17節・その注釈で述べられていること プルシャは存在します。 すべての集合体はなにかの目的のためにあるから。 トリグナとは逆のもの(トリグナによって構成されないもの)であるから。 コントロールをするものがあるはずだから。…

識別できないものであっても、存在はしている理由のブレイクダウン

サーンキヤ・カーリカー 第16節・その注釈で述べられていること (「識別できないものであっても、いま展開していないだけで存在はしている」とみなされるべきだ。と主張する理由を詳述) 未展開のものは、原因として存在します。トリグナのはたらき、トリグ…

識別できないものであっても、存在はしている理由

サーンキヤ・カーリカー 第15節・その注釈で述べられていること (「識別できないものであっても、いま展開していないだけで存在はしている」とみなされるべきだ。と主張する理由を羅列) 数や量は切られるから関係性があるから力によって活動するから原因と…

識別できない存在(未展開プラクリティの存在)

サーンキヤ・カーリカー 第14節・その注釈で述べられていること 識別できないものと、そのほかのものは3つのグナによって構成されること、そしてその逆はないこと(=グナがなければ構成されない)によって、存在が立証されます。結果は原因(グナ)の本質に…

3つの性質(トリグナ)の詳細

サーンキヤ・カーリカー 第13節・その注釈で述べられていること サットヴァは軽快で、対象を照らす性質 ラジャスは要望し、活動を促し、落ち着かない性質 タマスは重く、不明瞭な性質です。 これらはロウソクのように、ひとつの目的を果たすためにはたらきま…

3つの性質(トリグナ)

サーンキヤ・カーリカー 第12節・その注釈で述べられていること グナは快・不快・消沈を自然な性質として持ち合わせ照らすこと・活性化させること・抑制することが目的です。(グナは)相互に支配し、よりどころとなり、生成し、協力し、作用しあいます。 <…

根本原質としてのプラクリティ

サーンキヤ・カーリカー 第11節・その注釈で述べられていること 展開済みであってもなくても、根本原質としてのプラクリティは、 3種の性質(トリグナ)によって成り立ち トリグナと分け隔てのないもので 標的・対象になりえるもので 一般的で 意識がなく 生…

展開したプラクリティの状態

サーンキヤ・カーリカー 第10節・その注釈で述べられていること 展開したものは 原因を持っており 永続するものではなく 在る場所を限られ(偏在せず) 動き活動し 多種多様で 依存し いずれ元に戻るように消えてなくなり 部分を持ち なにかに従属・付随する…

結果は原因と同じ性質を持っている

サーンキヤ・カーリカー 第9節・その注釈で述べられていること 実体のないところからは、なにも実行されません。結果のためには、それに見合う物質的原因が選ばれます。すべてのなかに、なにかが存在することはありません。能力のあるものが、実行可能なもの…

プラクリティは、微細すぎて見えない

サーンキヤ・カーリカー 第8節・その注釈で述べられていること 微細なために、それは知覚されません。それが存在しないからではありません。結果を通じて、それは知覚されます。マハーなどの結果は、プラクリティとは異なるものであり、また似ているものでも…

存在するものが認識されないのは、こんなとき

サーンキヤ・カーリカー 第7節・その注釈で述べられていること (存在するものでも、このようなことにより認識されません) 遠すぎる 近い 感覚が機能していない 注意力が機能していない 微細 障害物がある 隠されている、制圧されている 似たものを混同し、…

直接経験・知覚のブレイクダウン2 知覚を超える認識

サーンキヤ・カーリカー 第6節・その注釈で述べられていること 共通に見られているものからの推論によって、感覚器官による知覚を超えたものが認められます。それでも知覚されようのないものは、信頼に値する教えによって確立されます。 <「サーンキヤ・カ…

直接経験・知覚のブレイクダウン1 推論は3種類ある

サーンキヤ・カーリカー 第5節・その注釈で述べられていること 「直接経験や知覚」は、対象それぞれのことを確認することです。「推論」は、3種類のものがあるといわれています。それは、リンガとリンガのもとになるものによって先行されます。「信頼される…

正しい知識を認める方法は3種類ある

サーンキヤ・カーリカー 第4節・その注釈で述べられていること 「直接経験や知覚」「推論」「信頼される人のことば」によって「正しい知識」のすべての証明が確立されています。この3種類の方法で「正しい知識」は認められ、その認識手段にもとづいて認識対…

こころのはたらきの生成要素数

サーンキヤ・カーリカー 第3節・その注釈で述べられていること 根源的なプラクリティは、展開しません。 マハーなどの7つは、プラクリティであり、展開したものです。 16のものは、展開したものです。 プルシャはプラクリティではなく、展開するものでもあり…

サーンキヤで示すのは、「識別する力」

サーンキヤ・カーリカー 第2節・その注釈で述べられていること 目に見えたもの(第一節で述べた、苦しみを征服する方法)と同じく、ヴェーダにもとづいた伝統は、不純・消滅・増強と結びついており、それらに反したもののほうが、より望ましいです。「明らか…

苦しみは3種類ある

サーンキヤ・カーリカー 第1節・その注釈で述べられていること 3つの苦しみによるダメージから、その苦しみを征服する方法を知りたいという気持ちが起こります。 その方法は目に見えているから、さらに知ろうとすることは無用なことかというと、そうではあり…

サーンキヤ・カーリカーのこと

サーンキヤー・カーリカー(Samkhya Karika)は、4~5世紀にサーンキヤ哲学の教義をイーシュヴァラクリシュナ(人名)がまとめた書で、日本ではサーンキヤ頌(しょう)と表記されることが多いです。註釈をガウダパーダ(人名)が残したものが、翻訳され、伝…