サーンキヤ・カーリカー 第2節・その注釈で述べられていること
目に見えたもの(第一節で述べた、苦しみを除去する方法)と同じく、
ヴェーダに基づいた伝統は、不純・消滅・増強と結びついており、
それらに反対のもののほうが、より望ましいです。
「明らかなもの」「無明の状態であるもの」「それを知ること」を識別するからです。
<「サーンキヤ・カーリカー」内でのこの節>
サーンキヤの主体的なスタンスが示されています。
<日本語化の意図メモ>
たいへんロックな節です!
<用語メモ>
見終わったもの、見たもの(drstavad)
ヴェーダにもとづいた伝統(anusrava)
それは(sa)
なぜなら(hy,hi)
純粋ではない、完全な知恵ではない、徳ではない(avisuddhi / a=not)
消滅、破壊、弱くなる、減る(ksayati)
強くする、増強する、活発にする、活気に富む(isaya)
結びつく(yukta)
それらに、同様に、~もまた(tad)
~に反して、~と反対(viparitah)
明らかにされるもの(vyakta)
無明の状態であるもの、明らかにされないもの(not明らか)(avyakta / a=not)
知恵、知識(jna)
識別する、分けて認識する(vi+jnana)
「vi」は以下のように英語に置き換えるとたくさんの意味が出てくる。
viveka の vi と同じく「分別」「分けて認識する」というようなニュアンスルがある模様。
deviation,from right,distinction,apart,deliberation,away,negation or privation,distribution,asunder,change or variety,away from,arrangement,in different directions,manifoldness,off,to and from contrariety,to express division,opposition
<ヨガの雑学メモ>
不純の「avisuddhi」から否定の「a」を除くと、ヴィシュッダ・チャクラ(vishuddha chakra)のヴィシュッディです。
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