まろやかインド哲学

専門性よりも親しみやすさを優先し、インド思想をまろやかな日本語で分解演習します。座学クラスの演習共有のほか、インド六派哲学のサーンキヤとヨーガの教典についてコメントしながら綴ります。

識別できない存在(未展開プラクリティの存在)

サーンキヤ・カーリカー 第14節・その注釈で述べられていること

識別できないものと、そのほかのものは
3つのグナによって構成されること、そしてその逆はないこと(=グナがなければ構成されない)によって、存在が立証されます。
結果は原因(グナ)の本質に帰するので、展開していないものであっても存在は立証されます。

 

<「サーンキヤ・カーリカー」内でのこの節>

第11節を掘り下げています。このへんから「見えないもの」の証明に入るので、すこし難しくなりますが、サーンキヤは未展開でもプラクリティの存在はあるということを主張します。

 

<日本語化の意図メモ>

見えない(識別できない)からってどうして "ない" とか "幻" だといえるのか。結果が原因に帰するのであれば、「まだ原因(グナの存在)のみで影響や結果が目に見えていない状態」ということもあるだろう。

ということ。

 

<用語メモ>

識別できない性質のものと、その他(avivekyadeh)
識別できない(a+viveka / a=not)
確立した(された)、認められた(siddham)
トリグナによって構成されるもの(traigunyat)
3つのグナによって構成されるもの(trai+gunyat)
それにより(tad)
反対の、逆の(viparyaya)
不在(abhavat / a=not)
逆のものが存在しないことにより(tad+viparyaya+abhava)
⇒グナによって構成されないものが存在しないことにより
原因(karana)※このkaranaはカーラナ(先頭が伸びる)
本質とする、自然な状態としてもつ(atmakah)
結果によって(karyasya,kaaryasyaa)
未展開のもの(avyakta / a=not)
~もまた、も同じく(api

 

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