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まろやかインド哲学

専門性よりも親しみやすさを優先し、インド思想をまろやかな日本語で分解演習します。座学クラスの演習共有のほか、インド六派哲学のサーンキヤとヨーガの教典についてコメントしながら綴ります。

「プラクリティ」「マハー」「アハンカーラ」と、16からなるグループ

サーンキヤ・カーリカー 第22節・その注釈で述べられていること

プラクリティから「マハー(大なるもの)」が展開します。

マハーから「アハンカーラ(自我意識、I-ness)」が展開します。

アハンカーラから、16のものから構成されるグループが展開します。

そのなかの5つ(の微細要素)から5つの元素が展開します。

 

<「サーンキャ・カーリカー」内でのこの節>

サーンキャ・カーリカーの最大の特徴は、こころと身体のはたらきのにまつわる事項をリストアップしてつまびらかにすること。ここから「仕様書モード」に入っていきますが、この節ではまずサマリーとして主要な構成要素の流出元の説明をしています。

 

全体としては下記の【補足2】を足しあげた20に以下5を追加し、合計25の原理を説明していくことになります。


【補足1】「16」になるグループの構成(以下を足すと16になります)

  • マナス(意識)(第27節で詳述)
  • 5つの感覚(知覚)器官 janendriya、buddhi indriya(補足2を参照)
  • 5つの行為器官 karmendriya(補足2を参照)
  • 5つの微細面、微細要素 tanmatra(補足2を参照)


【補足2】「5つの~」の各ブレイクダウン

  • 5つの感覚(知覚)器官(janendriya または buddhi indriya)⇒見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れる(下記リンクの第26節で詳述)
  • 5つの行為器官(karmendriya)⇒話す、掴む、移動する、排出する、生産(交尾)する(下記リンクの第26節で詳述)
  • 5つの微細面、微細要素(tanmatra)⇒虚空、風、火、水、地
  • 5つの素粒子、元素(bhuta)⇒音、触感、色、味、香

 

<日本語化の意図メモ>

「アハンカーラ」にどの日本語をあてるかは、時代の感覚もあり迷いましたが、日本語で古くからある表現と、英語での授業でよく耳にする「I-ness(アイ・ネス / "わたし"意識)を併記しました。

この「I-ness」を歌で表現したものとして、ジョージ・ハリスンの「I Me Mine」という曲があります。

 

<用語メモ>

プラクリティから(prakrter)
大なるもの、マハー(maha)
アハンカーラ、自我意識、I-ness(ahankara,ahamkara)
それゆえ、したがって、そのため(tasmad)
グナ(guna)
16(sodasa,sodasha)
16のグループ(sodasaka,sodasakat)
5(panca,pancha)
5つから(pancabhyah)
元素、要素(bhuta)

 

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