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まろやかインド哲学

専門性よりも親しみやすさを優先し、インド思想をまろやかな日本語で分解演習します。座学クラスの演習共有のほか、インド六派哲学のサーンキヤとヨーガの教典についてコメントしながら綴ります。

微細なものは常に存在し、粗大なものはいずれ消滅する

Samkhya Karika

サーンキヤ・カーリカー 第39節・その注釈で述べられていること

微細なもの、父母から生じた身体は、粗大な元素とともに、3種類のありかたで特異化・変化して存在することになります。
それらのうち、微細なものは常に存在し、父母から生じた身体は消滅します。

 

<「サーンキャ・カーリカー」内でのこの節>
「微細なもの」「粗大なもの」をそれぞれ説明しています。ここで精神体、物質体を説明し、このあとの第40節以降で「微細なもの」を掘り下げていきます 。


<日本語化の意図メモ>
サンスクリット語の並びの順を崩さずに訳しましたが、この節はインド思想の根幹にある「精神体」「物質体」の概念を理解していないと、まどろっこしく 感じてしまう節です。
3種類のありかたで特異化・変化して存在するだろう、というのは、

  • 微細なもの=特異なものに変化することはないけれど、変化はする。
  • 父母から生じた身体=粗大な元素が変化してできたもの。
  • 粗大な元素=特異なものに変化する(前の第38節で説明)。

   ↓

  • 微細なものは輪廻する(次の第40節で説明)
  • 粗大なものは消滅する

となっていきます。


<用語メモ>
微細なもの、微細な(suksma,suskmas)
父母から生じたもの(matapitrjah)
一緒に、ともに(saha)
粗大な元素(prabhuta)
3種類のありかた、三様(tridha、tri+dha
変化する(visesa)
~だろう(syuh)
それらのうち(tesam)
常に存在、定常的に、コンスタントに、永遠に(niyata)
消滅する、腐りやすい、壊れやすい、存在しない、終わり、止まる(nivartante)
※バガヴァッド・ギーターの8-21,9-3,15-6では「戻ってくる(nivartante)」という感じで使われている。

 

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