サーンキヤ・カーリカー 第63節・その注釈で述べられていること
プラクリティは7つの様体を使って、自分で自分を束縛します。
プラクリティ自身がプルシャのために、ひとつの様体を使って解脱をさせます。
<「サーンキャ・カーリカー」内でのこの節>
ではプラクリティはどうやってプルシャ解脱へ導くのか、ということを述べる導入の節。2行目の「ひとつの様体」が、次の第64節で詳述されます。
7つの姿(様体)についてこのカーリカー内ではリストアップされていないのですが、一部は第43節・第44節・第45節で触れられています。
これは注釈では【功徳・罪過・無知・離欲・貪欲・自在・不自在】とされています。
<日本語化の意図メモ>
atmanam atmana の箇所は、より現代の感覚で理解しやすくするために「自分で自分を」としました。
「~を使って」も同様の意図です。
<用語メモ>
あらわれる、形態、姿、様体(rupaih,roopaih)
7つ+の(sapta+bhir)
まさに、~こそ(などの強調)(eva)
束縛する、捕える(badhnaty)
自己を(atmanam)
自己が(atmana)
プラクリティ(prakrtih)
彼女自身=プラクリティ自身(sai'va)
プルシャ+のために(purusa+rtham)
~へ、~のために、~について(prati)
離れる、切り離す、解放する、解脱させる(vimocayaty)
ひとつの姿、ひとつの形態(eka+rupena)
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