まろやかインド哲学

専門性よりも親しみやすさを優先し、インド思想(インドの視点)をまろやかな日本語で分解演習します。座学クラスの演習共有のほか、サーンキヤとヨーガの教典についてコメントしながら綴ります。

唱えて書いて、覚えよう♪ マントラチャンティング&ペン写経会(東京開催)

こころを落ち着けるための小さな習慣の中で、日常に取り入れやすい「書く・唱えるマントラヨガ」を実践してみましょう。日時・申し込み方法などはこのページの下部に記載しています。先に開催内容から記載します。(以下お読みいただき、★参加申し込みは⇒こ…

その日の朝、はじめに見たものが大切。手のひらに神を見るマントラ

アンキット先生のチャンティングのクラスで唱えたマントラに、格別に好きになったものがありました。朝のマントラ(Early Morning Mantra)として教えてもらった「Karagre Vasate Lakshmi~」ではじまるマントラです。 両手のひらを見つめながら、以下の神様…

インド三大神の覚えかた「G・O・D」

チャンティングのアンキット先生が、「グルル ブラフマ、 グルル ヴィシュヌ…」ではじまるマントラの説明中にちょっとしたTIPSを話してくれました。1192つくろう鎌倉幕府、のようなもの。ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァの三大神の役割の覚えかたは「G・O・D…

食べている時間は、食道をふさいでいる時間

シャルマ先生が食事について、しょっちゅう食べるのはよくないという話をされていました。理由はとてもシンプルで 食べている瞬間=食道をふさいでいる という考えかたです。 ヨーガのクリヤで鼻や喉の浄化法を練習しながら座学の時間にこのような話があり、…

頭の中のサーチエンジンと消化作用

ヨーガはエクササイズやスポーツとはちがうね、というアジェンダでの授業のメモの中にとても気になっている一行があります。パフォーマンスを上げるためにヨガをすることもあるけれど、スポーツのひとつのカテゴリとしてのヨガとヨーガは別だよという説明の…

ヨーガな瞬間と、そうでない瞬間。三つの観点

インドで受けた哲学の授業時間は、先生がなんとなく話す「こういうことってありますよね。あなたはどう考えますか?」というよう投球から始まってディスカッションへと展開し「ではそろそろ今日の本題に入ろうかな」となったりして、あまり英語ができないわ…

舌を楽しませるために食べているのではない。生きるために食べている

これはかなりのインパクトで、今でもよく思い出す先生の言葉です。 舌を楽しませるために食べているのではない。生きるために食べている。 寮ではブランチと夕食の時間がありましたが、夕食中は無言。おしゃべりは禁止でした。 日本で日常に戻って数年が過ぎ…

マントラはバイブレーションで、捧げもの

授業の合間の雑談で、シャルマ先生がインド人にとってのマントラについて話してくれたことがありました。 マントラは詩そのものに意味があるというよりもバイブレーションで、捧げもの。シヴァが妻のパールヴァティに贈った、捧げものなんだとおっしゃってい…

リラクゼーションとレイジーとレジャー

インドで受けていた哲学のクラスでは、 自分ひとりで自分の言葉で答えを探す空白の時間がたくさんありました。 ヨガニードラはrelaxationであって、lazyではない.relaxation と lazy は、なにが違う? ヨガニードラはrelaxationであって、leisureではない.re…

ヨーガの目的は強いディフェンス・メカニズムをつくること

日本ではデトックスという言いかたが親しまれていますが、インドで受けたナチュラル・トリートメントという考えかたについての講義で毒出しについての話がありました。小さなことが毎日いろいろ起こるなかで、人はバランスをとっている。これは体に限ったこ…

面接のとき、右の鼻が通っていたら右足から踏み出す

月暦(ルナカレンダー)と左右の鼻の通りの優性について教わったときのこと。月が大きくなる15日のスイッチ後、左右の優勢が一時間ごとに変わるという説明のあとに、シャルマ先生が雑談でよくあるメソッドとして以下のことを紹介してくれました。「You can c…

質問を口にする前に自分に問いかける

10代の学生さんもいる場で講座を行ったときのこと。その日は初対面の人ばかりだったので「もし質問があれば、今日はこのあとまだここにいますのでどうぞ訊きに来てください」と伝えつつ、あわせて以下のことを話しました。 ---- もし質問したいことが起こっ…

「無執着」のよくあるまちがった理解

ヨーガの哲学に必ずといっていいほど、しつこいといっていいほど登場する「non-attachment」「detachment」については、「こうではない」というイメージを併せもつことが有効のようです。わたしは授業で「よくあるまちがった理解」について教わりました。 シ…

30%の人は7つの穴に問題を抱えているといわれる

朝のクリヤの練習でシャルマ先生が「30%の人は7つの穴に問題を抱えている」といわれる。だからこの修行があるという話をされたことがありました。7つの穴というのは、目×2、鼻×2、耳×2、口 の合計7つの穴のことです。このお話を聞いたのは以下の練習を経験…

インド人の日本語がたまにかわいいのは、ぶりっこではない

これはマントラの音について説明するときに、たとえのように話すトピックです。サンスクリット語の音は日本語よりも子音が多く豊穣なのですが、「ざじずぜぞ」のなかでは「じ」しかありません。外国の人にとっては強い「ざじずぜぞ」の連続がむずかしすぎる…

5つのM(Panca Makara)の「Maithuna(性交)」

タントラ・ヨーガへの誤解を生むものとされている5つのM(Panca Makara)。この「Maithuna(性交)」についてはハタ・ヨーガ・プラディー・ピカー第3章83節のように理解のされかたとしては誤解を生みやすいものだという話になり、シャルマ先生がハタ・ヨーガ…

5つのMと魚の話

5つのM(Panca Makara)の話そのものは、インド思想のヨーガに関わるトピックの中では、"誤解のもとのひとつ" として形で扱われているもの。これについて、シャルマ先生が少しだけ雑談で話してくれたことがありました。どんな話しかたをするのかな…と、気に…

仕返しのチャンスがきたときに、ひっこめられること

今日ここで書くことは、バガヴァッド・ギーターの読書会にヒクソン・グレイシーという格闘家の自伝本を読んだことのある方がいらっしゃっていた際にわたしが話したことです。過去にその本を別のブログで紹介したことがあったので、ブログには書かなかった背…

ビンゴでギーター 6章5節

※2018年6月に新潟で選定者が増えたため、加筆しアップデートしました。 この節は5名のかたが選定されていました。前半は向上心を強く後押しし、後半は自分を振り返ることを促す節です。 選定者の理由は、このようなコメントでした。 職場でのできごとを思い…

パタンジャリは三人いる

インドでインド哲学のクラスを受けていた頃、初日にシャルマ先生がパタンジャリは三人いるという話をしてくれました。これは弘法大師のようにあちこちに伝説があるという話だろうかと思っていたら、そうではありませんでした。ヨーガを学ぶとパタンジャリ=…

神の存在のイメージが "道徳の先生" よりも "友だち" に近いインド

バガヴァッド・ギーターの読書会で、第9章7節・8節で展開される世界の仕組みの語りに対して「"はじめから何も生み出さなければ、こんなややこしい世界にならないのに" という点について、あっさりスルーされていてちょっと悶々とする」という感想を聞かせて…

ビンゴでギーター 4章22節

※2018年5月に関東で選定者が増えたため、加筆しアップデートしました。 この4章22節は東京で5名のかたが選定されました。 迷うことから解放されることについて説かれる節ですが、出だしのフレーズでいきなり心を掴まれる。どの訳にもそれぞれ味わいがあり、…

ムース除毛とワックス脱毛

わたしが開催しているハタ・ヨーガのクラスへはじめてやってきた女性と、クラスの後にこんな雑談をしたことがありました。平日夜のヨガクラスでは、背骨・肩・股関節をダイナミックに動かすことで「すっきり感」を得られることを大切にメニュー構成をしてい…

「煮沸消毒」と「こすり洗い」

この理解・解釈は自分の中にずっとあるもので、身体を動かすヨガクラスでたまに話していることです。わたしはヨガ・インストラクターやヨガ講師と言われる立場でクラスをリードしますが、練習に来る人の宗教観はさまざま。なので、日常に落とし込んだ説明を…

ビンゴでギーター 3章35節

※2017年1月に関東で選定者が増えたため、加筆しアップデートしました。 この節は関西で2名、関東で4名のかたが選んでいました。前半は18章47節と同じですが、カーストのない日本人にはこの3章35節のほうが沁みやすいようです。 18章47節の後半は「本性により…

執着にもバリエーションがある

バガヴァッド・ギーターの読書会で、気になる節として13章10節を選んだかたが、 『ひとことで「執着」といっても、それをよくないと思っている人もいるし、むしろわたしの場合は少し執着しているふりのようなことをしないと相手を悲しませたり怒らせてしまう…

さびた自転車であることを認めて、少しぐるりと大回りでいこう

わたしのところへは、かつてヨガをやっていて、久しぶりに再開しようという気持ちで来られるかたもいらっしゃいます。 先日、一度おいでになったあと少しブランクを経ておいでなったかたが「前回、頑張りすぎちゃって…」とおっしゃっていました。 「前回は、…

ビンゴでギーター 3章13節

この3章13節は東京でビンゴしました。お二人とも上村勝彦訳を読んでいらっしゃり、それぞれ理由を聞かせてくださいました。 食欲万歳、常に力いっぱい食べるのを楽しみとする毎日なので、この節が気になりました。註釈を読んで「結果に執着しない行為なんて…

暗示になるから言わない

これは座学ではなくヨガクラスであったこと。直近数回の練習の動きで少し気になる左右差が見えた人に 「右の足首、ケガかなんかしてます?」 とたずねたら、とくにケガではなかったようなのですが「前から気づいていたのですか」と言われました。気になって…

ill-willの感情が論外視されがちである、という認識

夏目漱石の小説を題材に、インド思想の心理学視点で「心」を掘り下げていく時間でお話したこと。ここでは過去にインド人のヨガの先生から過去に聞いた話を含めて書き起こします。この話をしたのは、「坊つちゃん」という小説に登場する主人公のさまざまな「…