まろやかインド哲学

専門性よりも親しみやすさを優先し、インド思想(インドの視点)をまろやかな日本語で分解演習します。座学クラスの演習共有のほか、サーンキヤとヨーガの教典についてコメントしながら綴ります。

バガヴァッド・ギーター読書会と「ビンゴでギーター」

 2013年から、ヨーガのアーサナを一緒に練習している人たちとともに「読書会」を始めました。内容は文章化できるものも多いので、この場にテキストとして公開します。

 これまでずっとヨーガのアーサナ、ヨガニードラ、呼吸法、哲学のクラスを中心にやってきたのですが、「こころのはたらき」を示すサンスクリット単語に興味をもつ人が増えてきたので、読書会を通じて学んでいくことにしました。アーサナのクラスを経て身体観でヨーガのサンスクリット単語に興味をもった人を対象として行なっています。

 題材には、「バガヴァッド・ギーター」を使用しています。読書は自分に向き合う試みですが、そこで感じたことを自分で言葉にして共有しようとすると、より刻まれる学びが深くなります。

  1. 特定の節を選定する
  2. 感じたり考えたことの説明を考える
  3. メッセージの要旨、ほかの人の見え方、共感ポイントを確認する

 このプロセスを経ることで、自分が物事を捉えるときの癖や、ものの見かたの傾向に気づくきっかけになるようにしています。

参加者それぞれが直近の日々の生活の中で心に刺さった節を事前に選び、選定の理由を共有しながら、内容に関連するギーターの教えやインド思想について考えていく対話型の読書会です。

 

 この読書会は関西と東京で開催していますが、700近くある節のうち、まったく同じものが選ばれるケースがたまにあります。同じ節でも人によって選定の理由がさまざまであることが、ギーターの教えの深さを示しています。

このブログでは、同じ節が選ばれたり前後する節が選ばれたものを紹介していきます。