まろやかインド哲学

専門性よりも親しみやすさを優先し、インド思想(インドの視点)をまろやかな日本語で分解演習します。座学クラスの演習共有のほか、サーンキヤとヨーガの教典についてコメントしながら綴ります。

エネルギーを与える前提で、背骨を立てて座る

座り方の説明を受けたときのこと。


「体の根っこから喉までのエリアがだいじ。このエリアを大きく使えるように、背骨を立てる」


という話の後に、シャルマ先生がなにげなく、こんなことを話されました。
わたしは、これがいまだに心に残っています。


まっすぐに背骨が立っていれば、全方向からエネルギーを受けられるね。
そして、そのエネルギーが拡がっていけるでしょ。
エネルギーを与えることが、前提だよ。

 

 suppose give energy.  と。そうおっしゃいました。

 

こういうことを感じることって、たしかにある。
神社に行ったときに、まるでその場を代表するかのように立っている巨木を、わたしは「エースの木」と呼んだりしていますが、まさにああいう感じ。
エネルギーが真っ直ぐに通れば、受けるにしても出すにしても、全方位的になる。
この日はいろいろな「前提」の話をしてくださり、わたしのノートには、この続きに


「宗教や信仰が祈りを前提としているように、心と体は交感するという前提がある」
「EMSみたいに、effect of emotion がある」

 

というメモがあります。
「与える」だけならよく聞くけれど、「与える前提」ってのがいい。
そのほうがディテールも詰まる。