まろやかインド哲学

専門性よりも親しみやすさを優先し、インド思想(インドの視点)をまろやかな日本語で分解演習します。座学クラスの演習共有のほか、サーンキヤとヨーガの教典についてコメントしながら綴ります。

リラクゼーションとレイジーとレジャー

インドで受けていた哲学のクラスでは、 自分ひとりで自分の言葉で答えを探す空白の時間がたくさんありました。

ヨガニードラはrelaxationであって、lazyではない.
relaxation と lazy は、なにが違う?

 

ヨガニードラはrelaxationであって、leisureではない.
relaxation と leisure は、なにが違う?

 
これはヨガニードラについて教わった授業の中での先生からの問いかけ。
こんな問いかけから始まって2時間くらい続く問答式の授業のなかでの投球。当時のノートは3ヶ月で2冊にわたっていて、今でもよく開きます。


レイジーはリラクゼーションではないのだけど、これはありがちな間違った理解だと先生はお話されていました。リラクゼーションはひとりで自分のために使う時間だと。
そしてレジャーは疲労をもたらす、負担にもなるものをさすのだそうです。taxing という英語で説明されていました。

 

日本でカタカナ記載されるリラクゼーションはレイジーに寄っているけれど、どこにいてもレイジーになれない人がその時間を買っているのかもしれない。帰ってからしばらく街の中の「リラクゼーション」の文字列が気になって、そんなことを思いました。