ヨーガ・スートラの第1章2節について、インドで受けた授業のノートから、先生のお話が今になってずっしりくる。そんな振り返りをかねての紹介です。
ヨーガ・スートラの第1章2節はこの節です。
心の作用を止滅することが、ヨーガである。(参考)
この「作用」にあたるのが、サンスクリットでは vrtti という語。
授業ではこの vrtti について分解し、先生が別の言い方で話してくれました。授業は英語だったのでわたしのほうで日本語化して書いています。
偏ったり保守的なふるまいのモードから抜け出すことが、ヨーガである。(先生談)
偏り、保守的と訳したところは biased と reactionary 、ふるまいと訳したとことは behaviour.
vrtti というのは心の修正・変更作用だという話をしてくれました。
この授業を受けてから8年になりますが、授業のノートの内容が年々ずっしりと響くようになっています。
先生が言い換えて話してくれたこの教えは、ぼんやりとニュース情報を追っているときに陥りがちな心のモードにそのまま当てはまります。