まろやかインド哲学

専門性よりも親しみやすさを優先し、インド思想(インドの視点)をまろやかな日本語で分解演習します。座学クラスの演習共有のほか、サーンキヤとヨーガの教典についてコメントしながら綴ります。

被造物は3種類 神、動植物、人間 

サーンキヤ・カーリカー 第53節・その注釈で述べられていること

まとめると、被造物としては
神々が8種類、動植物が5種類、人間が1種類存在します。

 

<「サーンキャ・カーリカー」内でのこの節>
このあとの第54節から「創造とグナ」の説明になるので、そのまえに創造物としての物質身体の種類を数えあげています。

 

<日本語化の意図メモ>
ここは、本文の順番では1行目と2行目が逆ですが、日本語だと倒置構文ぽく見えすぎるので、自然な文章にしました。


注釈には、以下の詳細リストがあります。

  • 神々8種:ブラフマー、プラジャーパティ、ソーマ、インドラ、ガンダルヴァ、ヤクシャ、ラークシャサ、ピシチャーサ
  • 動植物5種:家畜、野獣、鳥、昆虫、植物

 

<用語メモ>
8(asta)
8種類(astavikalpo)
神聖なもの、神々の、神に属するもの(daiva)
動植物(tairyagyona)
5(panca)
5種類(pancadha)
ある、成る、起こる(bhavati)
人間、人類(manusya)
1(eka)
1種類(ekavidhah)
まとめると、総括すると(samasato)
身体、身体的、物質的(bhautika)
創造(sarga)
vikalpoは日本語だと「種類」と訳すが、英訳だと option,choice,different などがあり、選んだり選ばれたりする感じを含んでいる。

 

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