まろやかインド哲学

専門性よりも親しみやすさを優先し、インド思想(インドの視点)をまろやかな日本語で分解演習します。座学クラスの演習共有のほか、サーンキヤとヨーガの教典についてコメントしながら綴ります。

世界の繋がりと、心に響く「マンガラ・マントラ」

2025年のヨガクラスから、夜のクラスでも Mangala Mantra(マンガラ・マントラ)を唱えています。

 

このマントラは、アシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨーガの練習の終わりに唱えるクロージング・マントラとして知られていますが(2001年の9.11の頃からのことだと教わったことがあります)、特に末尾のフレーズが吉祥・平和を祈るマントラとしてよく知られているものです。

 

わたしがヨガを始めたのは 9.11 が起こった数年後です。

9.11のときは、衝撃の出来事を職場のPC画面で知りました。

まだスマート・フォンはなかったけれど、その頃ニュースは職場で見るインターネットを通じて広まるものになっていました。

 

あれから25年。世界中のニュースが個人のアクションで拡散されるようになり、世間に漂い飛び交う情報量が、考えられない規模まで倍増しました。情動で世界がかき回されるようになりました。

 

世界のリーダーたちの判断は、世界を統合しようとしたり、相入れずに分裂したりの繰り返し。前進からの揺り戻しも民衆の扇動も、どこまでが本当に存在しているのかわからない意思のエネルギー情報があふれています。

 

 

そんなここ数年を見てきて、このマントラを紹介したくなりました。

「公正な判断と秩序で世界が運用されますように」

という祈りのフレーズが含まれています。

 

 

▲ヨガクラスに参加された方へお送りしている動画解説・スライドのキャプチャです

 

 

平和を祈るマントラはいろんなものがありますが、特に「にゃーいぇーな まるげーな まひーんまひー しゃは」が、ずしんときます。

のんきに祈っているだけじゃない。意外と具体的。

 

 

▼続き(終盤)も紹介しておきましょう。

 

 

精神がかき乱されていない状態を願う存在は、精神そのものを客観視しています。

意外と、ものすごく具体的。

ヨガは目に見えないものを浄化しようとしています。