サーンキヤ・カーリカー 第13節・その注釈で述べられていること
サットヴァは軽快で、対象を照らす性質。ラジャスは要望し、活動を促し、落ち着かない性質。
タマスは重く、不明瞭な性質。これらは(3つの機能すべてが揃って)ロウソクのように、ひとつの目的を果たすためにはたらきます。
<「サーンキヤ・カーリカー」内でのこの節>
いったんここでグナを詳述しておき、微細すぎて見えないものの中にも性質があるという前提で、さらにブレイクダウンしていきます。
<日本語化の意図メモ>
共存共栄するトリグナのロウソク比喩は、「ロウソクが安定して立ち、灯をともし、照らす」というひとつの目的を果たす。というもので、何度読んでも「うまいこというね!」と膝を打つ定番の喩えです。
わたしは授業で、火=サットヴァ、油=ラジャス、芯=タマスと教わりました。
<用語メモ>
サットヴァ(sattvam)
活動的な、活気づける、元気な、浮力のある、朗らかな、陽気な(laghu)
目的のために照らす、明らかにする(prakasya,prakasha)
望む、要望する、犠牲にする(istam)
勇気づける、支える、促進する(upastambhaka)
不安定な、落ち着かない、動く、揺れる、混乱する(cala,chala)
ラジャス(rajah)
怠惰な、不精な、ものぐさな、ゆるやかな、動きが静かな(guru)
あいまいな、不明瞭な、覆う、包む、目立たない(varanaka)
確かに(eva)
タマス(tamah)
ランプのように(pradipavac)
目的のために(arthatah)
はたらく、機能する(vrttih)
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