まろやかインド哲学

専門性よりも親しみやすさを優先し、インド思想をまろやかな日本語で分解演習します。座学クラスの演習共有のほか、インド六派哲学のサーンキヤとヨーガの教典についてコメントしながら綴ります。

3つの性質(トリグナ)の詳細

サーンキヤ・カーリカー 第13節・その注釈で述べられていること

サットヴァは軽快で、対象を照らす性質

ラジャスは要望し、活動を促し、落ち着かない性質

タマスは重く、不明瞭な性質です。

これらはロウソクのように、ひとつの目的を果たすためにはたらきます。

 

 <「サーンキヤ・カーリカー」内でのこの節>

いったんここでグナを詳述しておき、微細すぎて見えないものの中にも性質があるという前提でさらにブレイクダウンしていきます。

 

<日本語化の意図メモ>

共存共栄するトリグナのロウソク比喩は、「ロウソクが安定して立ち、灯をともし、照らす」というひとつの目的を果たす。というもので、何度読んでも「うまいこというね!」と膝を打つ定番の喩えです。

わたしは授業で、火=サットヴァ、油=ラジャス、芯=タマスと教わりました。

 

確かに・まさに(eva) という語がタマスの説明の「不明瞭な」の前にあるため、以下の2パターンで迷いましたが、あまり気にしないことにしました。

  • 各トリグナの性質はそのようになものであることは確かだ(認められている)。
  • タマスはまさに不明瞭である。

 

<用語メモ>

サットヴァ(sattvam)
活動的な、活気づける、元気な、浮力のある、朗らかな、陽気な(laghu)
目的のために照らす、明らかにする(prakasya,prakasha)
望む、要望する、犠牲にする(istam)
勇気づける、支える、促進する(upastambhaka)
不安定な、落ち着かない、動く、揺れる、混乱する(cala,chala)
ラジャス(rajah)
怠惰な、不精な、ものぐさな、ゆるやかな、動きが静かな(guru)
あいまいな、不明瞭な、覆う、包む、目立たない(varanaka)
確かに(eva) 
タマス(tamah)
ランプのように(pradipavac)
目的のために(arthatah)
はたらく、機能する(vrttih)

 

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