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まろやかインド哲学

専門性よりも親しみやすさを優先し、インド思想をまろやかな日本語で分解演習します。座学クラスの演習共有のほか、インド六派哲学のサーンキヤとヨーガの教典についてコメントしながら綴ります。

識別できないものであっても、存在はしている理由のブレイクダウン

サーンキヤ・カーリカー 第16節・その注釈で述べられていること

(「識別できないものであっても、いま展開していないだけで存在はしている」とみなされるべきだ。と主張する理由を詳述)

 

未展開のものは、原因として存在します。
トリグナのはたらき、トリグナの集合、水のように転変することによってあらわれてきます。
グナそれぞれのよりどころは異なっています。

 

<「サーンキャ・カーリカー」内でのこの節>

第15節で述べた5つの理由のうち、グナのはたらきかたについてブレイクダウンしています。

 

<日本語化の意図メモ>

説明に「水」という単語が登場しています。自然作用の「転変」や「集合」「流出」などの変化を水の作用に喩えています。「サーンキヤ・カーリカー」の注釈もそうですが、ガンジス河やヤムナー河、サラスワティー河を使って説明するのはハタ・ヨーガの教典でもよくある説明手法です。

 

<用語メモ>

原因(karana)
そこに○○として存在する、there is ~ as the ○○(asty)
見分けのつかない状態のもの、未展開のもの(avyaktam)
営む、はたらく、貢献、扱う(pravartate)
トリグナ(trigunatah)
大勢、多数、集合、連結(samudaya)
変化、変容、転変(parinama)
水の+ように(salilavat / salila+vat)
それぞれ(pratiprati)
グナを拠り所とし(gunasraya / guna+asraya)
拠り処、よりどころ、サポートする、助ける(asraya)
豊富な、異なった、異常な、特定の、特有の、個々の(visesa)

 

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